世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


パワーズ 14年  14年  46.0%

  • 蒸溜所名: ミドルトン蒸溜所
  • 地域: アイルランド
  • ブランド: アイリッシュ・ディスティラーズ、ペルノ・リカール
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: イギリス
  • 掲載号:141号

ローラ・フォスターSCORE7.4

香り
かなり閉じこもった印象。レモンジュース、かんなくず、ゴールデンシロップ。加水するとやわらかい核果の匂いが現れ、ウイスキーが秘めている風味の可能性を暗示しはじめる。
香りからの連想は裏切られる。このウイスキーにはまろやかな心地よい風味とボディがある。モモ、洋ナシ、クレメンタインなどのフルーツがゴールデンシロップに浸ったまま、太陽の光で暖められているような味わい。
フィニッシュ
フルーツ風味がフィニッシュまで続く。ネクタリン、クレメンタイン、シナモン、生かじりのナツメグ、華北山椒などが身体を芯から温める。かなりドライな印象はいつまでも続く。
コメント
鼻で嗅ぐ香り、舌で味わう味覚、そしてフィニッシュがそれぞれ分裂して統合されていない感じだが、それでも心地よいウイスキーであることに違いはない。

マーク・ニュートンSCORE6.9

香り
大麦麦芽の香り。それが去ると、やや甘すぎるような印象になる。花の香りのハチミツ、甘いグレープジュース、リンゴの甘煮、古風なバラの香り。クランベリー、バニラスポンジケーキ。
香りを受け継いでいるが、例の甘味がさらに増大している。焼いたリンゴの風味が支配するなかで、シナモン、たっぷりのバニラ、ブランデーの風味もある。そして大麦麦芽。ファッジと焦げたトーストパン。
フィニッシュ
大麦麦芽の香りが、温かなオーク風味を伴って帰ってくる。甘味の度合いはちょうどよい。シンプルな後味。
コメント
バランスに欠け、甘すぎる。シングルモルトだいう事実が、なおさらそう感じさせる。